ソフトバンクIPO公募割れで底値の目処は?ホルダーはいつ売るべき?

2018年注目のIPO「ソフトバンク」は公募価格割れとなりました。

購入した個人投資家は含み損を抱えた状態となっています。ソフトバンクを売るべきか、現在の状況をまとめました

今回IPOしたソフトバンクとは

今回上場した「ソフトバンク」は、孫正義氏率いる「ソフトバンク グループ」の子会社です。

ソフトバンクグループは既に上場済みです。今回上場した「ソフトバンク」は、ソフトバンクグループの中における携帯電話等の通信事業を行う子会社になります。NTTドコモやKDDIとならぶ3大キャリアとして有名です。

ソフトバンクグループの企業は他にも「Yahoo」や、アメリカの通信サービス「スプリント」等があります。

子会社とはいえ、超大規模のIPOのため2018年最大の注目となっていました。

ソフトバンクの株価

本日のソフトバンクは特売り気配でスタート。公募価格割れで寄り付いた後、その後更に株価は下落。

最終的には-15%ものマイナス幅で安値引けとなりました。

ソフトバンク上場時の株価
公募:1,500円
初値:1,463円(-2%)
終値:1,282円(-15%)

証券会社の営業で被害者が多数発生か

今回のソフトバンクIPOは、証券会社のセールス活動が激しかったことが話題になっていました。

大半のIPOは公募価格より株価が高くなるため、初値売りしても大きな利益を得られます。

そのためIPOは抽選倍率が高く、欲しくても手に入らないのが普通です。

しかしソフトバンクIPOについては、証券会社側から個人投資家に売り込みの電話がありました。通常のIPO銘柄で、そのような事はまずありません

今回のソフトバンクIPOは競争どころかダブついており、証券会社の営業マンはノルマをさばくために必死だったようです。

そのため投資初心者である個人投資家が証券会社の食い物にされたようです。

ソフトバンクIPOのブックビルディング抽選は当選者多数

ソフトバンクIPOはブックビルディング抽選でも多くの投資家が当選していたようです。

それだけ倍率が低いことは、事前にリスクが高いと考える投資家が多かった事を示しています。

Twitterでも当選者を多く見かけましたが、公募割れのリスクが高いと考え辞退する人もいました。

IPOの予想サイトや個人投資家のブログでは「大きく下がらない」と予想する人もおり、そのまま購入した人も多かったようです。

個人投資家の初値予想も信憑性が低いと考えた方がよさそうです。

cis氏はIPO前からリスクがあることをツイート

資産230億円の個人投資家cis氏は、IPO前からリスクがあることについて発言していました。

結果として予想は的中し、公募価格を割れる結果となりました。

cis氏は先日書籍を出版し話題になりましたが、投資家としての実力はやはり見るべきものがあります。

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ソフトバンクの底値・下値目処は?

日経新聞の記事では、ニューヨークの証券アナリストがつけた妥当価格は700円から800円前後との記事が掲載されていました。

公募価格の1,500円から半値近い価格が適正価格だと考えているようです。

さらに日本のTV番組で紹介された各証券会社(匿名)の予想では、最安で648円が掲載されていました。

今回のIPOを囃し立てた証券会社自身ですら、大幅な下値があるという共通認識になっているようです。

これらの情報はソフトバンクの上場が終わってから、一斉に手のひらを返すように情報公開されました。完全に個人投資家は証券会社の食い物にされたようです。

なお事前に公募割れを予測した個人投資家のcis氏は今でも激高だと考えているようです。1,050円との発言がありました。

ソフトバンクIPOの問題点

今回のソフトバンクIPOは、高すぎる公募価格を設定した証券会社に問題があると言ってよいでしょう。

その背景には、各証券会社がソフトバンク社に対する「お付き合い」があったようです。

さらに公募価格が高いことを自覚しながら、個人投資家に営業ノルマ達成のために売りつけた点が何より大きな問題です。

そもそも普段やらない営業活動をしていた時点で、証券会社側も株価が下がることは予想していた事は間違いないでしょう。

ソフトバンクの配当利回り

ソフトバンクを購入してしまった人は、「高配当利回りのためホールドする」という人もいるようです。

ソフトバンクの配当利回りは5%、配当性向85%とされています。

しかし2018年末に世界的に株価が暴落したため、高配当利回りの優良銘柄は他にも多く出てきました

例えばJTやキャノン等の企業も5%以上、米国株だとAT&Tが7%、IBMも5%を超えています。配当が目的の場合は、多くの銘柄の選択肢がある状況となっています。

これらの銘柄がソフトバンク以上のリターンになるかは分かりませんが、比較検討する余地はあるのではないでしょうか。

ソフトバンク(9434)の配当の権利確定日はいつ?年何回?

ソフトバンクの配当の権利確定日は年2回、3月末(期末配当)と9月末(中間配当)となっています。

買ってしまった人は今すぐ売るべき?

バリュエーション的には割安とは言えないため、長期的に持った場合のインカムゲインは期待できない可能性が高いと思われます。

ただし上場後のTOPIX組み入れ等の買い需給があるため、短期的には買われる場面はあり得るかもしれません。とは言え2018年末に株価が暴落している現時点において、買い需給を読む事は非常に難しいと思われます。

いずれにしても上場日の株価下落が当初の想定外ということであれば、本来の目論見が外れている事になります。

その場合は一旦撤退し、改めて戦略を見直すことも必要ではないでしょうか。