2020年に入り、テスラの株価が凄まじい急騰を見せています。
すでに巨大企業にも関わらず、その株価は約3ヶ月で3倍以上にもなっています。
ついにその時価総額は、フォルクスワーゲンを抜き自動車メーカーとしては世界2位となりました。
そこでテスラの株価高騰の理由と、今後の推移についてまとめました。
テスラ(TSLA)の株価推移、チャート
テスラは米国株式市場 NASDAQに上場しています。
テスラは2019年10月に発表した第三四半期決算をきっかけに、大幅に株価が上昇しています。
テスラ株価チャート(2019年10月~)
テスラの株価は、短期的には大きく動く事があります。
しかし長期的にはボックス圏にあり、今回の株価高騰で大きく状況が変わった形になります。
テスラ長期株価チャート
Tesla(テスラ)の事業内容
テスラとは電気自動車で有名なアメリカの自動車メーカーです。
テスラはロードスター、モデルS、モデル3と画期的なEV車を発表し続けています。
またテスラは単純な自動車メーカーではなく、常に投資家の話題になる企業として有名です。
同社のCEOとして知られるイーロン・マスク氏は、テスラをエネルギー企業と考えている面が伺えます。
自動運転や宇宙事業、パナソニックとの「ギガファクトリー(テスラのバッテリーパックなどの工場)」設立等、常に話題に事欠かない企業戦略を続けています。
テスラ株価急騰の理由
テスラの株価高騰のきっかけは、2019年10月の第3四半期決算が好決算だった事です。
テスラは革新的な企業ですが、直近での業績は期待されていない面があります。
しかし決算発表における世界新車販売台数は記録的に伸びており、業績面において市場のサプライズが大きかった事は間違いありません。
さらに株価の急騰により、これまで空売りしていた投機筋は多大な損失を受けています。
その買い戻しが続いている点も、株価の上昇に好影響を与えている事が予想されています。
テスラの時価総額
2020年の株価急騰により、テスラの時価総額は1000億ドル(約11兆円)を突破しました。
ドイツのフォルクスワーゲンを抜き、自動車メーカーとしてはトヨタ自動車に次ぐ世界2位の規模になります。

イーロン・マスク氏のストックオプション報酬
テスラの株価高騰により、CEOであるイーロン・マスク氏が巨額のストック・オプション報酬を得る事が話題となっています。
テスラの市場価値が1000億ドル(約10兆9900億円)に到達することで、イーロン・マスク氏は初回分のストック・オプションの獲得条件を達成することになります。
ストック・オプションの金額は3億4600万ドル(約380億円)にもなり、その巨額な報酬が市場に注目されています。
テスラの株価の今後は?
テスラはこれまで赤字企業だったため、企業の業績ではなく市場の期待値で株価が大きく動く傾向がありました。
実際に現在の株価は、実態の企業業績とは結びつかない状況となっています。
そのため当面は市場の期待値を元にしたトレード対象となり、株価は上にも下にも大きく動く可能性があります。
しかし今後も業績改善が続いた場合、長期的に有望な企業となる可能性を秘めた企業であることは間違いありません。
まとめ
テスラはニュース・話題性に事欠かない企業でしたが、黒字化による株価高騰が発生しています。
テスラはすでに超巨大な時価総額の企業ですが、短期的に株価が2倍になるという異常事態が起きています。
テスラの株価高騰によりイーロン・マスク氏の巨額なストック・オプションにも注目が集まります。
今後も最も話題になる米国株の一つであることは間違いなさそうです。

