PTSを使うことで、ニュースが発表された当日の夜間に株を売買する事が可能です。
私も保有銘柄に悪材料が出た時、いち早くPTSで株を売り翌日以降の大暴落を免れた事があります。
本記事ではPTSの仕組みと有効な活用法を説明します。
PTSとは
PTSとは夜間に株の売買ができる仕組みです。
株価に影響のあるニュースは、ほとんど売買のできない時間外(15時以降)に発表されます。
その後、翌日9時に株式市場が開くまで株の売買はできません。
しかしPTSを使えば翌日の市場で売買するよりも早く、ニュースが出た当日の夜に株の売買ができます。
PTSはどこで売買できる?
SBI証券の株式口座で売買する事ができます。
通常の株式と同じようにSBI証券にログインして注文するか、アプリ(HyperSBI)から注文が可能です。
PTSの株価はどこで見れる?
SBI証券に口座を持っていれば確認する事ができます。
株価の上位ランキングだけであれば、モーニングスターのページでも見ることができます。
PTSの取引時間
日中のデイタイムセッション、夜間のナイトタイムセッションがあります。
通常PTSと言うとナイトタイムセッションの事を指す事が多いです。
デイタイムセッション(昼間取引)
平日 8:20~16:00
通常の寄り付き(9:00)前の朝8:20から取引が可能です。
ナイトタイムセッション(夜間取引)
平日 17:00~23:59
日中の取引時間後(15:00以降)の夜間に売買する事が可能です。
注文受付時間
取引時間と同じ時間帯のみ注文を受け付けています。
PTSの注意点
売買できる銘柄、出来高や流動性
PTSは日中の株式市場のように多くの銘柄が売買されていません。
当日にニュースの出た銘柄や、一部の人気銘柄以外はほぼ出来高が無く売買できません。注文が約定しないこともよくあります。
そのため「日中は忙しい、代わりにPTSで夜に株をやろう!」という目的には適していません。
あくまで速報ベースで売買する市場と考えた方がよいでしょう。
信用取引は不可。現物取引のみ
PTSでは信用取引はできません。現物株のみ売買する事ができます。
PTSの売買手数料は5%安い
PTSの手数料は通常の現物取引より5%安くなります。
但し信用売買が使えないため、信用で売買した後に現引き・現渡しする手数料節約のテクニックが使えません。
PTSの有効な売買方法
PTSを有効活用する上で、下記のような売買方法があります。
決算やニュースに対する翌日の株価の反応を見る
時間外に発表された決算やニュースに対し、PTSの反応を見ることで翌日の株価を予想します。
翌日の市場より明らかに高い/安い銘柄を売買する
決算や好材料の発表後、PTSで明らかに株価が高い(or 安い)銘柄が見つかることがあります。
PTSでは売買できる人が限られているため、チャンスの可能性があります。
確実にストップ高になる銘柄を買う
翌日の市場で、確実にストップ高になって買えないような銘柄もPTSでは買えることがあります。
連続ストップ高になるような銘柄をPTSで買えるとラッキーですが、高値づかみになることもあるため注意が必要です。
悪材料が出た際に売り逃げる
保有した銘柄に大きな悪材料が出た際、いち早くPTSで売って逃げられることがあります。
数日連続でストップ安になるような銘柄も、PTSでは買い手がついて売れることがよくあります。
注意点としてはPTSで売買可能である、現物で持っている事が必要となります。
企業が倒産するレベルのニュースが出た際に逃げられる可能性があるため、PTSを使う上で、最も大きいメリットの一つです。
まとめ
PTSを使うことで、ニュースが発表された当日の夜間に株を売買する事が可能です。
特に保有銘柄に悪材料が出た時、PTSで株を売って逃げられる可能性があるのは大きなメリットです。