ストップ高・ストップ安張り付きの銘柄は「比例配分方式」によって注文できる人が決まります。
比例配分注文を有利に注文する方法について解説します。
ストップ高・ストップ安比例配分とは?
比例配分とは、ストップ高・ストップ安張り付きの銘柄の株を証券会社が投資家に配分するための方法です。
張り付きの場合でも、多少の数量の株数は売買が成立しています。しかし注文した全ての投資家に対し配分するだけの株数は足りません。
そこで張り付いている注文に並んだ投資家に対し、引け後に株の配分が行われます。その際、比例配分方式という方法により注文できる人が決まります。
比例配分でストップ高・ストップ安の株を注文するには?
通常、下記3つの基準で優先度が決まります。
何を優先するかは証券会社によりルールが異なります。
・注文方法(成行注文が優先)
・注文時刻が早い人
・注文数量が多い人
比例配分の注文は通常成行注文が優先されます。
証券会社に関わらず、成行注文を使うようにした方がよいでしょう。
各証券会社から投資家への比例配分ルール
各証券会社から投資家への比例配分ルールは、証券会社により異なります。
SBI証券の比例配分ルール
・注文方法(成行注文が優先)
・注文時刻が早い人を優先
楽天証券の比例配分ルール
・注文時刻が早い人を優先
マネックス証券の比例配分ルール
・注文時刻が早い人を優先
ライブスター証券の比例配分ルール
・注文時刻が早い人を優先
GMOクリック証券の比例配分ルール
・注文数量を優先
松井証券の比例配分ルール
・注文数量を優先
カブドットコム証券の比例配分ルール
・抽選式
各証券会社への比例配分の割当方法
ストップ高・ストップ安で約定した株は各証券会社に配分されます。各証券会社の配分率は、注文株数に応じた比率に応じて配分されます。
つまり割合だけであれば、どの証券会社も比例配分に当たる割合は同じになります。
ストップ高・ストップ安比例配分の約定確率を上げる方法
一般的に下記方法で、比例配分で当選率を上がる可能性があります。
マイナーな証券会社から注文を行う。
証券会社毎の配布量的に差は無いとは言え、大手証券会社は機関投資家や大口の投資家も多く、ライバルが多いのが実情です。
特に資金量に比例する注文枚数で勝つことは不可能です。
そこでライバルが少ない証券会社であれば、多少なりとも注文が約定する可能性が上がります。
複数の証券会社から1単元ずつ注文を行う
一つの証券会社で複数枚数の株を注文するより、複数の証券会社で注文する方が有利になります。
全員に配った後、株が余った場合は2枚目以降が配られます。しかし注文した人が多い場合は通常1枚ずつしか配分されません。
そのため、複数の証券会社から注文することで複数の株を注文できる可能性が増えます。
まとめ
比例配分のルールは証券会社毎に異なるため注意が必要です。
基本的には成行き注文で、できるだけ早く注文を行った方が有利になります。
しかし注文が殺到している銘柄を約定できる可能性は低いため、SBI証券のPTSを活用するのも一つの手段です。