楽天証券が提供している「楽天RSS」を使えば、Excelで銘柄の管理が簡単にできるようになります。
楽天RSSとは、最新の株価やPER、配当利回り等のデータをExcelに自動的に取り込むためのアプリです。
Excelにデータを手入力する手間が不要になり、大幅に作業時間を短縮することができます。
本記事ではExcelでポートフォリオの管理をしている人に便利な、楽天RSSの使い方について紹介します。
楽天RSSとは?
楽天RSSとは、楽天証券が提供するツールです。
楽天RSSを使うと、Excelに株価やPER等の値を自動的に入力することができます。
Excelでポートフォリオや銘柄の管理をしている人は、手入力の手間が不要になります。
楽天RSSの利用条件
楽天RSSは、楽天証券の株売買アプリ「マーケットスピード」と連携して動くアプリケーションです。
パソコンにマーケットスピードをインストールする際に、オプションとして楽天RSSをインストールする事ができます。
マーケットスピードを起動・ログインすると、楽天RSSも起動した状態になります。
楽天RSSでできること
楽天RSSを利用することで、Excelに株価等のデータを取り込む事ができます。
取り込んだデータは、Excel上で自由に計算・編集する事が可能になります。
楽天RSSで自動登録できる項目
楽天RSSでは下記のような項目をExcelに取り込む事ができます。
Excelに証券コードだけ手入力し、他の情報は楽天RSSから自動で表示させるといった事が可能です。楽天RSSで取り込み可能な項目の例
- 現在株価
- 取引市場
- PER
- PBR
- 信用買残/売り残、前週比
- 信用倍率
- 逆日歩
- 配当
- 権利落ち日
- 上場来高値/安値
特に便利なのは貸借銘柄における信用倍率の情報です。
信用倍率とはその銘柄にどれだけ空売りが入っているかという目安です。
株価に大きな影響があるため必ずチェックしたい項目です。
しかし、これを毎日1銘柄ずつホームページやアプリで検索して調べていると大変な手間がかかります。
楽天RSSの使い方
楽天RSSは、楽天マーケットスピードを起動・ログインすると同時に起動されます。
気が付きにくいですがパソコンの右下のタスクバーに、赤いアイコンがひっそりと表示されていれば楽天RSSが起動した状態になっています。
この状態でExcelの各セルに楽天RSS用の関数を入力すると、必要なデータが自動的に表示されます。
例)証券コード「9501」の銘柄の情報を表示する場合
Excelの各セルに、下記の計算式を入力します。
=RSS|’9501.T’!○○○○
「○○○○」の部分には、表示させたい情報を入力します。
入力例)
=RSS|’9501.T’!銘柄名称 →銘柄名称を表示する (例:東京電力))
=RSS|’9501.T’!市場部名称 →上場市場を表示する(例:東証1部)
=RSS|’9501.T’!PER →現在のPERを表示する
Excelの各セルに入力した計算式
楽天RSSで実際に表示されるデータ
楽天RSS関数 入力用のアドイン
楽天RSS用の関数を入力するのが難しい!という方のために、入力用アドインも用意されています。
①楽天RSS用のアドインをインストールします。
②すると、Excelに楽天RSS関数入力用のボタンが登録されます。
③ボタンをクリックし、入力したい項目を選びます。
④するとExcelのセルに対し、関数が自動的に入力されます。
楽天RSSの利用料金、無料で使う方法
楽天RSSを使うためには、「楽天マーケットスピード」が必要です。
マーケットスピードはパソコン用のトレードツールで、利用料金として3ヶ月2,700円が必要です。
しかし利用条件を満たせば、無料で利用することができます。
楽天証券で利用条件を満たす方法は簡単です。
楽天証券において、下記いずれかの口座を作るだけで無料条件を満たします。
- 先物・オプション口座を開設する
- 株式の信用口座を開設する
「株主優待クロス」にも使える、株の信用口座を開設するのがおすすめです。 MEMOそれぞれの口座で、実際にトレードする必要はありません。
岡三RSSは無料条件の達成が難しい
楽天RSS以外に類似のサービスとして、岡三オンライン証券が提供している岡三RSSというものがあります。
岡三RSSは優秀なアプリですが、月間2,000円以上の手数料を支払わないと無料になりません。
無料条件の達成が難しいため、RSSだけ使いたい人には向いていません。
まとめ
「楽天RSS」を使えば、Excelで銘柄の管理が簡単にできるようになります。
株価等のデータを手入力する手間が不要になり、大幅に作業時間を短縮することができます。
楽天証券で信用口座を作れば無料で使えるので、ぜひ利用することをおすすめします。
また、各証券会社が提供している便利な無料ツールを下記の記事で紹介しています。
銘柄分析に役立つ証券会社の無料ツール5選