配当金生活にはいくら必要?資金量と利回りを考察してみた

株の配当金で生活する「配当金生活」を目標にする投資家の方も多いと思います。

しかし実際に配当金生活をするためには、どれだけ資金が必要か疑問に考える方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では配当金生活について、実際の投資家目線で考察をまとめました。

配当金生活とは

配当金生活という言葉には明確な定義はなく、人によって認識は異なります。

しかし一般的には「会社を辞めて、配当金収入だけで暮らせる生活」をイメージする人が多いのではないでしょうか。

そのため本記事では、最終的にその状態を目標として考えたいと思います。

配当金生活にはいくら必要?

「配当金収入 = 投資資金 x 配当利回り> 生活費」となります。

そのため、単純に考えると下記3点の対策が必要です。

1.投資資金
2.配当利回りの高い投資商品
3.必要な生活費

税金等を考慮せずに超単純に考えると、下記のようなイメージになります。 MEMO配当金収入(600万円)=投資資金(2億円)x 配当利回り(3%)> 生活費(500万円)

①必要な投資資金

必要な生活費と配当利回りにもよりますが、少なくとも1億円~2億円以上の投資資金は必要になります。

億トレ(資産1億円)になるのも難しいですが、配当金生活はそれより難易度が高いと考えた方がよさそうです。

ただし配当利回りの高い銘柄に投資すれば、その分資金量も少なくて済みます。

しかし高配当利回りの銘柄に対する投資も、それなりの技術が必要になってきます。

②必要な配当利回り

配当金収入を増やすためには、できるだけ高配当利回りの投資商品に投資する必要があります。

高配当利回りの投資対象としては、個別株やETF、REIT等が選択肢になります。

配当利回りが高いと、高リスクな投資商品も増えてきます。

買値ベースで5%以上の物に投資できれば望ましいですが、資産の全てをその利回りで運用するのは難しいです。

現実的には3~3.5%程度の配当利回りが一つの目安になるのではないでしょうか。

また株式の配当金や投信の分配金からは、税金が引かれる事も考慮する必要があります。

③必要な生活費

配当金生活を送るためには、生活費を考慮する必要があります。

「配当金収入 > 生活費」とする必要があります。

そこでまずは、必要な生活費を算出する人は多いと思います。
(家賃・食費・学費・年金等)

生活費の算出は難しい問題ですが、かなり余裕を持った金額を目安にした方がよいと考えています。

なぜなら配当金生活を考える時点では、数億円単位の運用資金を持つ状態になっているからです。

その状態で、生活レベルを落とすことは現実的には考えにくいのではないでしょうか。

個人的には、会社員の場合は年収程度の収入額は見込んでおいた方がいいと考えています。

配当金生活のリスク

配当金生活を考える上で、細かい利回りや生活費の計算は些細な問題です。

それよりも考慮するべき点は、株価下落等による保有資産の変動リスクです。

いくら高配当利回りの銘柄を買っても、配当金以上に株価下落で損失が出ては意味がありません。

また業績の悪化で、減配や無配転落の可能性もあります。

配当金生活をするには、これら投資対象の管理が必要が必要になります。

実際には「配当金生活」と言っても寝て暮らしている訳ではなく、専業投資家に近い運用が必要になってきます。

もしくは多少の資産の変動を気にしなくていい位、大量の資産を築く必要があります。

配当金生活をするための方法

結局の所、配当金生活をするためには億単位の資産を築く必要があります。

普通の会社員がそれだけの資金を得るためには、高配当銘柄やETFの購入だけしても到達する事は不可能です。

投資(キャピタルゲイン)で大きく資産を増加させるか、副業や事業収入によって大幅に入金力を高める必要があります。

そのため配当金生活がしたい人は高配当銘柄に対する投資だけではなく、総資産を増やすための資産運用にトータルで取り組む必要があります。

また、そもそも億単位の資産額に到達する手段があるのであれば、それを継続しながら配当収入を得る方がメリットは大きいと思われます。

まとめ

配当金生活を送るためには、数億円レベルの資産が必要になります。

また配当利回りや必要な生活費より、株価下落等による資産減少のリスクを考慮する必要があります。

配当金生活がしたい人は高配当銘柄に対する投資だけではなく、総資産を増やすための資産運用にトータルで取り組む必要があります。

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