今回紹介するのは、株のチャート 買いサイン 7選です。
テクニカル分析では、チャートの形や出来高により買いのサインとされているものがあります。
チャートを見て売買している人は多いですが、どこで買うべきかを理解していなかったり、結構適当だったりする人も多かったりします。
そこで今回は、テクニカル分析の中から実戦で使える買いサインを厳選して紹介します。
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスは、買いサインの中でも歴史の古い有名な物となります。
ゴールデンクロスは移動平均線を使って判別します。
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けたときに買いサインとなります。
移動平均線というのは、数日間における株価の平均値を先にしたものです。
たとえば5日移動平均線だと、5日間の株価の平均値となります。
移動平均線には5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線といったように短期間で動く短期の移動平均線、長期間の平均値になる長期の移動平均線があります。
長期的な株価の平均値を、短期的に上抜けたことで株価のトレンドが変わったと判定するのがゴールデンクロスの理由です。
ただ移動平均線がうわ抜くのはかなり遅いので、ゴールデンクロスは現代ではあまり効果が無いと言われています。
そのため、移動平均線ではなくそれよりももっと早く株価についていくMACDというツールを使う投資家もいます。
ダブルボトム
ダブルボトムというのは、下落していた株価の底入れを示すシグナルです。
株価が下落したあと、一旦上がり、そこからまた下落したときに前回の安値より手前で切り返すとチャートではWのような形になります。
ボトムを二回つける形になるためダブルボトムと呼びます。
この時一度目の高値をネックラインと呼びます。ネックラインを超えた所が買い場となります。
ちなみに、ダブルボトムとは上下逆の形で、二回天井をつけて下落した時のことをダブルトップと呼び、その場合は売りサインにあります。
逆三尊(ヘッド・アンド・ショルダー・ボトム(逆三尊)
逆三尊は、ダブルボトムを更に強力にした、底値打ちの買いシグナルです。
逆三尊はヘッド・アンド・ショルダー・ボトムとも呼ばれます。
ヘッドアンドショルダー、つまり頭と肩のような形をしているのが特徴です。
中央に安値となる頭があり、その両サイドに安値より高い肩がある形になります。
ヘッドアンドショルダーの形を作ったあと、首のラインにあたるネックラインを上回ると下落トレンドの展開となり、買いサインになります
ちなみに逆三尊、ヘッドアンドショルダーボトムが上下逆の形になった時は三尊、ヘッドアンドショルダーと呼び、その場合は売りサインとなります。
ボックス相場からの上離れ
株価が一定の間で上下することを、ボックス相場と呼びます。
このボックス相場を上に抜けたときを、ボックス相場の上離れと呼び買いサインとなります。
ボックス相場の間は、買いと売りをする投資家の間で勢力が拮抗していた形になります。
上抜けした場合は買いをしている側に有利な状況になります。
逆に下抜けした場合は、売りサインとなります。
三角保ち合い(ペナント)
三角持ち合いというのは、ボックス相場と似た性質を持っています。
ボックスとは、上下同じ幅で株価が上下することですが三角持ち合いの場合は、段々と上下する幅が狭くなってくる特徴があります。
株価の上下の幅がだんだん狭くなっていくことで、チャートの形が三角形になります。
ペナントのような形をしているので、ペナントとも呼びます。
この三角形の状態からは株価が上下どちらかに大きく動く修正があります。
三角持ち合いを上に抜けたら買い、下に抜けたら売りサインとなります。
カップウィズハンドル
カップウィズハンドルは、アメリカの著名な投資家ウイリアム・オニールが開発した有名な買いサインです。
カップウィズハンドルとは、チャートの形がティーカップと、そのカップを持つ取っ手のような形から命名されています。
このカップウィズハンドルが買いサインになる事についてはちゃんと根拠があります。
カップのお椀にあたるソーサー部分で売りをこなし、高値更新する前に一旦売られることがあります。
この一旦売られたと所で、カップの取っ手部分に当たります。
この高値を更新するときに、出来高を伴っている事が重要です。
カップウィズハンドルは買いサインの中でも、効果が高い物と実践で感じています。
ちなみにこのカップウィズハンドルは、オニールが書いた名著中の名著であるオニールの成長株発掘法という本の中で詳しく紹介されています。
この本はカップウィズハンドル以外にも、有益な情報が網羅した内容になっており非常におすすめです。
新高値更新、上場来高値更新
新高値更新は、シンプルですが強力な買いサインの一つです。
新高値とは、株価が直近で一番の高値を超えて上に抜けることです。
新高値を更新した銘柄は投資家に注目されるため、そこから買いがはいる事も多いです。
さらに新高値の状態になると、直近で買った投資家は全員利益が出ている状態になり、売りが出てきにくくなります。
そのため青天井といい、上値が軽くなる事が多いです。
また、企業が上場してから一番の高値をつけることを上場来高値更新といい、さらに強力な買いサインとなります。
とくに、新規上場したIPOの株価が一度大きく売られた後に復活し、新高値を更新してときにはそこから見直し買いが入り大化けすることもあります。