セリクラとは?株価暴落のメカニズムと底値の見分け方

セリクラとは「セリング・クライマックス」の略で、株価下落の最終局面で起きる大幅な暴落のことです。

株価下落が続くと、多くの投資家が株価を投げ売りします。

売りが売りを呼び、最終的にはこれまでで最も大きな暴落が発生します。

この時の暴落のピークを、セリクラ(セリング・クライマックス)と呼びます。

しかしセリクラの日が暴落の底値となる事が多く、その後株価は急反発する事があります。

そのためセリクラの時に上手く株を買えれば、大きな利益を上げる事もできます。

本記事では、セリクラの仕組みとその見極め方について解説します。

セリクラとはどんな時に発生する?

セリクラは、株価暴落が続いた後の底値(ピーク)で発生するパニック的な売りの事です。

セリクラが発生する日は、これまでに最も大きな出来高と株価の下落が発生する事が多いです。

セリクラは主に株取引で使われる用語ですが、FXや先物でも使われます。

セリクラが起きる理由

セリクラが起きる理由は大きく2つあります。

  1. 投資家のパニック売り
  2. 信用取引の追証(おいしょう)売り

まず、暴落時には「投資家のパニック売り」が発生します。

暴落が続くと、投資家は持っているポジション(保有株)で含み損が発生します。

含み損を抱えた投資家が増えると、株価が下がる度にパニック売りが増えてきます。

特に個人投資家に人気が高い銘柄は、売りが殺到して瞬間的に大暴落する事があります。

次にセリクラが起きる理由の一つは、信用取引で株を買っている投資家の追証(おいしょう)売りです。

追証(おいしょう)とは

追証とは、信用取引で損失を出した際に必要となる「証券会社への追加保証金」のことです。

追証が払えない場合、投資家が保有している株式は「強制決済(ロスカット)」されます。

信用取引を使うと、保有資金の数倍の額を投資する事ができます(レバレッジ)。

そのため暴落が発生すると、保有している資金額に対して数倍の損失が発生します。

そのため、暴落時には追加保証金(追証)を払えない投資家が増加します。

追証を支払えない場合、証券会社により翌営業日に株価を投げ売りされます。

その投げ売りによってさらなる株価の急落・追証が発生し、連鎖的な株価下落が発生します。

そのため追証売りが収まると、株価は上がりやすい状況になります。

そのためセリクラの日が、暴落の底値となるケースは非常に多いのが特徴です。

セリクラの見極め方

セリクラを見極めるためには、下記の項目を組み合わせてチェックする必要があります。

  1. 騰落レシオ
  2. 信用評価損益率
  3. 株価チャートと出来高

騰落レシオ

騰落レシオとは、東証一部市場における「値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率」をパーセント表示した指標です。

120以上で「買われすぎ」、70以下で「売られすぎ」という判断基準になります。

騰落レシオについては、下記の記事で分かりやすく解説しています。

騰落レシオとは?株価の天井・暴落を予測する方法

信用評価損益率

信用評価損益率とは、「信用取引」で株を買っている投資家の損益率の指標です。

「追証」は信用取引をしている投資家の損失によって発生するため、注意するべき指標になります。

信用評価損益率は、通常0%~マイナス20%の範囲で動いています。

市場環境にもよりますが、おおよその目安は下記の範囲です。

MEMO
天井圏:マイナス3%以上
暴落時の底値圏:マイナス15%以下
「信用評価損益率」とは?使い方、どこで見れるか解説

株価チャートと出来高

暴落時に注目するべきは、株価チャートとその出来高です。

通常セリクラ時には、これまでになかった程の株価の下落幅と、直近で最大の出来高が発生します。

騰落レシオや騰落レシオだけではセリクラかどうかの判断はできないため、必ずチャートと出来高を見る必要があります。

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まとめ

セリクラは暴落の底値で発生する事が多い事象です。

株価の暴落は、セリクラを底値としてその後リバウンドする事も多いです。

そのため上手くセリクラの時に株を買えば、大きなリターンを出す事ができます。

しかし暴落中に「セリクラであるかどうか」を見極めて買うのは、心理的にも難しいです。

セリクラを判断するためには、少なくとも下記3点をチェックする必要があります。

  1. 騰落レシオ
  2. 信用評価損益率
  3. 株価チャートと出来高

ただしコロナショック時のピーク時には、上記の目安を突き抜けるケースがありました。

そのため通常レベルの暴落時の目安であり、世界ショック級の大暴落時には目安にならない事を気をつける必要があります。

以上、セリクラとその見極め方の解説でした。

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