Sell In May(セルインメイ)とは?5月の株価暴落率を検証【アノマリー】

sell in may(セルインメイ)で5月の株価は暴落する?

5月は「Sell in may(セルインメイ)」と呼ばれ、「5月は株価が暴落しやすい」と警戒している個人投資家が多い月です。

しかしセルインメイとは元々「5月に暴落が起きやすい」という意味ではありません。

実際に4月・5月に大幅に大幅な暴落があったのか、過去の実例を検証しました。

Sell In May(セルインメイ)とは?

「Sell In May(セルインメイ)」とは、株式市場における相場格言として知られています。

由来は「5月に株を売って、9月まで戻るな(Sell in May and go away, don’t come back until St.Leger day)」というイギリスの相場格言があり、そこから一部分だけを切り取って使われているようです。

これは「(6月~9月は株式相場が軟調になるため)5月のうちに株を売って9月に戻って来い」ということを意味しています。

つまり「セルインメイ」は「5月に暴落が起きやすい」という意味の用語ではありません。

Sell In May(セルインメイ)で暴落が起きる理由は?

Sell In Mayの本来の意味だと、5月に株を売って9月に買い戻すということになります。

これは「6月~9月頃にかけて株価が下がりやすい」と考えられていた事が原因のようです。

「6月~9月頃に株価が下がりやすい」と考えられる根拠は、海外の機関投資家の動きによる所が大きいようです。

特に夏場は海外の機関投資家が長期休暇に入るため、「夏枯れ相場」として閑散期になります。そのため、大きな買いが入らないと言われています。

Sell In May(セルインメイ)の影響は?

2013年~2018年の米国株(S&P500)、日本株(TOPIX)の「3月~9月末」のチャートです。

2018年チャート

3月〜9月末のチャートは下記になります。

米国株(S&P500)

sell in may

日本株(TOPIX)

2017年チャート

米国株(S&P500)

日本株(TOPIX)

2016年チャート

米国株(S&P500)

日本株(TOPIX)

2015年チャート

2015年8月には世界同時株安が発生し、米国株・日本株共に暴落しました。

米国株(S&P500)

日本株(TOPIX)

2014年チャート

米国株(S&P500)

日本株(TOPIX)

 2013年チャート

2013年5月には日本株、特に新興株市場で「5.23」と呼ばれる暴落が発生しました。

米国株(S&P500)

日本株(TOPIX)

Sell In May(セルインメイ)の米国株・日本株の影響は?

ダウ・ナスダック指数、日経・マザーズ指数等についても検証しましたが、特に一般的に「セルインメイ」と考えられている「5月に暴落が起きやすい」という傾向は見られませんでした。

米国株のセルインメイの影響

米国株についてはセルインメイの影響は見当たらず、特に5月に暴落するような傾向は見られません。

逆に指数ベースでは長期ホールドが正解だったと思われます。

日本株のセルインメイの影響

日本株はボラティリティが激しいため判断しづらいですが、例年5月に暴落するような傾向は無いと思われます。

但し2013年5月には「5.23」と呼ばれる暴落(特に新興市場では大暴落)が発生しました

「5.23」の暴落は季節性によるものではなく、個別要因と思われます。

しかし日本の個人投資家に「5月はセルインメイで暴落する」というイメージができたのは、この暴落が要因の一つと思われます。

まとめ

セルインメイとは「5月は暴落が起きやすい」という意味ではなく、「5月に株を売って9月に買い戻せ」という相場格言のことです。

特に日本株市場では2013年に発生した「5.23」暴落の印象が大きいのか「5月は株が暴落しやすい」と考えている投資家も多く存在します。

もちろん経済指標の発表や企業の決算、海外情勢による短期的な株価への影響がある年はありますが、一概に「5月に株を売って9月に買い戻す」ことでリターンが大きくなるとは考えにくい傾向があります。