【NTT株】高配当+株主優待で人気のNTT株を解説

今日本の個別株の中でも、NTT株が個人投資家に人気です。
新NISAなどで投資した方がいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
 
そこで今回は、 NTT株について解説します。

NTT株の人気の理由

NTT株が人気の理由は、以下の3点です。
  • 少額の資金で購入できる
  • 事業の安定性が高い
  • 利回りが高い
ただ、よく利回りが高いと言われている点については注意点があります。
 
またこれらを含め、投資するべきかどうか解説していきます。

NTT株の概要

NTT、日本電信電話はNTTグループとして通信関連を中心とした事業を行っています。
ちなみにスマホ回線で有名なNTTdocomoは、NTTの子会社になります。
 
スマホや電話回線だけではなく、ICTといってオフィスのIT化に関する事業も行っており、こちらが大きな収入源となっています。
 
一般的に通信事業者は、事業としては安定性が高いと考えられています。
特にNTTについては、株式の多くを政府が保有しているのでよほど国の政策が大きく変わるなどしない限りインフラを保有しているので安定性は高いと思います。
 
リスクとしては、NTTは民営化の話題があることです。
2023年、民営化が報道されたときに政府が保有している株を一斉に売らないかという懸念で、一時的に株価が下落したことがありました。
ただその時は、株価に影響が出ないよう20年とかかけて売却するような話が政府からあり、株価も戻しています。
 
そういった背景もあり、これから大きく成長したり、株価が大幅に上昇することは難しいと思われます。
しかし、配当収入等を目的に長期保有するのであれば安定性を考慮して投資対象として候補になって来そうです。

NTTの最低購入金額

NTTのメリットの一つが、少額資金で投資できる点です。
 
一般的には、株を買う際には最低金額が数十万円程度するものが大半になります。
しかしNTTは、現在10万円以下で株を購入する事ができます。
 
株を購入する際の最低単価は、100株が基本になります。
NTTの株価は100円台、つまり1万円~2万円程度で100株を購入することができます。
 
これがたとえば、他の通信会社であるKDDIであれば40万円、ソフトバンクであれば0万円必要になります。

NTTの株式分割

NTTが少額で買える理由ですが、NTTは昨年、株式分割を実施しています。
 
株式の分割というのは、100万円必要だった株が10分割すると、10万円で購入できるようになります。
 
NTTは昨年分割したことで、少額で購入できるようになりました。
おそらく新NISAで購入する事を期待しての作戦だと思われます。
 
株式分割が行われると、その下部を購入する個人投資家が増えるため好材料となり、株価が上がることも多いです。

NTT配当利回り

NTT株が人気が高い理由として、利回りが高いという点が挙げられています。
ただNTTの配当利回りは2%前後となります。
 
日経平均の配当利回りが2.5%程度、よく高配当銘柄というと4%位が期待されてくるので、
特別高い訳ではありません。
 
そのため高配当銘柄、という認識でNTTに投資するといまいちな印象を受けると思います。
 
ただNTTが利回りが高いとされる理由は、株主優待にあります。
配当利回りと株主優待の利回りと組み合わせた総合利回りにあります。

NTTの株主優待

NTTが優待利回りが高いとされる理由は、株主優待です。
NTTの株主優待は、dポイントを貰うことができます。
 
ただdポイントなんて貯めてないからいらないよ、と思う人も多いと思います。
 
しかしdポイントというのは、スマホにアプリを入れればpaypayのように電子マネーとしてコンビニや飲食店等の支払いで使うことができます。
 
つまり、ほとんど電子マネーとして使う事ができ還元性の高い株主優待になります。

NTTの総合利回り

NTTの株主優待であるdポイントを利回りに換算すると、配当利回りと優待利回りを合わせた総合利回りは、10%以上という超高利回りとなると言われています。
これを見ると、非常に投資対象とは優秀な銘柄となってきます。
 
ただ注意点が2つあります。株主優待には上限があります。
100株に対し1つ付与されるだけになります。
 
つまりNTT株を数十万、数百万円買っても総合利回りが高いといえるのは株主優待を貰える100株だけになります。
 
それ以上の購入金額に対しては、配当金を貰えるだけなので利回りは配当利回り分だけとなります。
 
そしてもう一点が、株主優待は毎年貰えるわけではないという点です。

株主優待はいつ貰える?

ここまで聞くと、NTT株の総合利回りは破格だ、と思うかもしれません。
しかしこの株主優待ですが、実は毎年貰える訳ではありません。
 
NTTのホームページを見ると、下記のように書いています。
MEMO
2年以上3年未満:1,500ポイント
5年以上6年未満:3,000ポイント
 
これだけ見ると、最初のうちは毎年1500ポイント、長く保有していれば毎年3000ポイントに増えるのかな、と考えると思います。
 
しかし実はNTTの株主優待は、毎年貰うことはできません。
  • 2年以上3年未満のタイミング
  • 5年以上6年未満のタイミング
この2回だけ貰うことができる優待になります。
つまり約5年間で4500ポイント貰えるという特殊な株主優待になっています。
 
毎年貰えないので、総合利回りという形で計算することは難しいです。
毎年10%を貰えるのかと思うと実はそうではない、という点を知らないと
あれ?株主優待はいつ貰えるんだったけとなるので注意が必要です。
 

NTTの配当金・株主優待の権利確定日

NTTの配当権利確定日は3月末、中間配当は9月末の年2回となっています。

権利付き最終日迄に株を購入することで、配当金の権利を得ることができます。

NTTの配当金はいつ振り込まれる?

NTTの中間配当は12月上旬、期末配当は6月下旬に支払われます。

  12月上旬
期末配当 6月下旬

NTT株を買うべき?

それでは、NTT株を買うか?という所で参考に私の個人的意見を紹介します。
 
私だったら、とりあえず株主優待を貰える100株だけは買うのはいいと思います。
家族がいる方は、それぞれで100株購入するのまありだと思います。
 
というのも、株主優待は毎年貰えないとはいえNTTは100株分の投資金額が低いため、それでも充分なリターンだからです。
 
ただ200株以上になると、他の企業に投資するべきか悩むところです。
しかしNTT株は、配当利回りだけを見ると物足りなく感じるかもしれませんが
長期投資先として個人的にはかなり優秀だと思っています。
 
1つ目のメリットは、2012年から連続増配をしている点です。
NTTは、毎年配当を増やす増配をしています。そのため今の配当利回りを見ると物足りないかもしれませんが、
長期保有した場合には利回りがアップする可能性があります。
 
また増配をしている企業というのは、経営や財務が順調で安心して持っていられるメリットがあります。
 
2つ目のメリットは、株価が最高値圏にあるという点です。
最高値を更新している企業というのは、株を保有している株主が全員利益が出ている状態ということです。
そのため大きな売りも出にくく、さらなる買いが続く可能性もあると考えています。
さらに、NTT株というのは昔日本のバブルの代名詞のような銘柄でした。
今日本株が強いこともあり、注目される可能性があるところです。
 
3つ目のメリットは、通信事業の中ではトップ企業という点です。
通信事業者は事業の安定性が高く、ポートフォリオには入れておきたい所です。
大手通信会社となると、NTTの他にはKDDI、ソフトバンクが候補になります。
 
このうちどれに投資するかは、投資方針によって判断が難しい所ですが
投資において業界トップの企業というのは有利なビジネスが行えるため、
そこに投資するのは1つの基本になります。
判断が難しい時は、NTTを選んでおくのは無難な選択肢だと思います。

まとめ

NTT(日本電信電話)は、比較的高配当で株価の値動きも安定した銘柄です。

短期的な株価上昇よりも、配当を貰うための長期保有に向いた銘柄と言えます。

NTTと同様に、通信事業者であるKDDIやソフトバンク(9434)も高配当かつ安定した値動きの傾向があります。

【高配当株】新NISAでおすすめの高配当銘柄10選 「隠れ株主優待」とは?知らないと損する端株の裏技